Hurley Pro HighlightsHurley pro 2013の見どころ

ハーレープロの見どころ

© Servais/Surfline

世界チャンピオンを決する最高峰サーキットが、ASP(世界サーフィン連盟)によるWCT(ワールドチャンピオンシップツアー)。今年は全10戦が世界各地のビーチで開催されることになっていて、現時点ではすでに6戦が消化。次戦はアメリカ本国で唯一のWCTイベントとなるハーレープロで、9月15日から21日の期間にカリフォルニア・トラッセルズで開催される。

第7戦を迎えるということは今年もツアーは後半戦。ワールドタイトルの行方も気になりはじめる頃合いとなった。現在のレイティングはトップにケリー・スレーター。今季2勝を上げ、通算12度目となるワールドタイトルへ向け独走態勢に入りつつある。

ケリーをストップさせられるポジションにいる筆頭がレイティング2位のミック・ファニングで、ケリーとのポイント差は1050。レイティング3位のジョエル・パーキンソンは8250ポイント、4位のジョーディ・スミスは9750ポイントという大きな差をケリーにつけられており、状況を一転させるのはそう簡単なことではない。

とはいえ、ここからはしばらくマニューバーの質が結果を左右する波が続く。次戦のトラッセルズに続き、第8戦のフランス、第9戦のポルトガルはともにビッグウェイブの可能性があるスポットではあるものの、よほどコンディションが整わなければ日常的なビーチブレイクでの試合となる。タヒチや最終戦ハワイ・パイプラインのようにケリーがめっぽう強いチューブ合戦ではないため、何が起こるか分からない。
ケリーをトップの座から引きずり下ろそうと目論む選手たちにしてみれば、次からの3戦が天王山となる。しかしながら、このトラッセルズをケリーは大得意としているのも事実。過去5年で4勝と圧倒的な強さを見せているのだが、そのケリーに唯一の土をつけたのがミック・ファニング。2009年のセミファイナルで両者は戦いミックが勝利。そのまま優勝をさらっていった。

ケリーとミック、ケリーが勝てば一気にワールドタイトルへ近づき、ミックが勝てばレースをいっそうの混戦模様に変化させていく。ふたりの行方こそが、ハーレープロ最大の見所。直接対決がおこなわれることになれば、時差をも気にせずに目撃者となりたい最注目の瞬間となる。

KING OF TRESTLES~トラッセルズの王者

Kelly Sleter/TRESTLES © Kirstin/ASP

それにしてもトラッセルズでのケリーは強い。同地で開催された過去12回のイベントで通算6勝。勝率5割という驚異的な数字をたたき出している。きれいに割れていく三角波に、どれだけパワフルで美しいマニューバーを描けるかが勝利へのポイントとなるだけに、力強さとスムーズさをもっとも兼ね備えているサーファーが強いのは当然なのかもしれない。

ケリー以外に優勝したサーファーを見れば、アンディ・アイアンズ、ルーク・イーガン、リッチー・ラベット、ジョエル・パーキンソン、ビート・ダービッジ、ミック・ファニングと、いずれも美しいマニューバーを得意とする名前が連なるのは、やはりトラッセルズの波がフェイスの張り続けていく波だからなのだろう。

順当ならば、優勝にもっとも近いのはケリーといえる。だがミック・ファニングに加えて、レイティング3位のジョエル・パーキンソン、同4位のジョーディ・スミスとうマニューバー系サーファーも今シーズン1勝をあげており、調子も、トラッセルズの波との相性も悪くない。

さらに、ジョン・ジョン・フローレンス、ジュリアン・ウィルソン、コロヘ・アンディーノら、ハーレーをスポンサーとする選手たちの奮起が期待され、ワイルドカードを得たデーン・レイノルズの出場も見所のひとつとなった。

タイトルレースの行方を左右する大きな1戦であり、かつ完璧な波で世界最高峰のサーフが堪能できるハーレープロ。はたしてタイトルへの独走は許さないとする刺客はあらわれるのか。“ストップ・ザ・ケリー”が、今大会の大きなキーワードとなる。

Text:Takashi Osanai

ASP
WORLD CHAMPIONSHIP
TOUR RANKINGASP・ワールドチャンピオンシップツアー・ランキング
※第6戦Billabong Pro Teahupoo終了時点

  • 1 Kelly Slater (USA) 38950
  • 2 Mick Fanning (AUS) 37900
  • 3 Joel Parkinson (AUS) 30700
  • 4 Jordy Smith (ZAF) 29200
  • 5 Taj Burrow(AUS) 25400
  • 6 Nat Young (USA) 24750
  • 7 Josh Kerr (AUS) 24400
  • 8 Adriano De Souza (BRA) 23500
  • 9 CJ Hobgood (USA) 23200
  • 10 Adrian Buchan (AUS) 21950
  • 11 Julian Wilson (AUS) 20850
  • 12 Michel Bourez (PYF) 20000
  • 13 Kai Otton (AUS) 18700
  • 14 John John Florence (HAW) 18450
  • 15 Jeremy Flores (FRA) 17250
  • 16 Sebastian Zietz (HAW) 16150
  • 17 Filipe Toledo (BRA) 14900
  • 18 Gabriel Medina (BRA) 14000
  • 19 Fredrick Patacchia 12450
  • 20 Bede Durbidge (AUS) 11450
  • 20 Matt Wilkinson (AUS) 11450
  • 22 Travis Logie (ZAF) 9000
  • 22 Kolohe Andino (USA) 9000
  • 22 Brett Simpson (USA) 9000
  • 25 Damien Hobgood (USA) 8000
  • 25 Miguel Pupo (BRA) 8000
  • 27 Adam Melling (AUS) 7750
  • 28 Glenn Hall (IRL) 6500
  • 29 Willian Cardoso (BRA) 6200
  • 30 Raoni Monteiro (BRA) 6000
  • 31 Yadin Nicol (AUS) 5750
  • 32 Alejo Muniz (BRA) 5500
  • 32 Kieren Perrow (AUS) 5500
  • 32 Dusty Payne (HAW) 5500
  • 35 Tiago Pires (PRT) 4250
  • 36 Patrick Gudauskas (USA) 3250
  • 37 Owen Wright (AUS) 3000
  • 38 Heitor Alves (BRA) 1750

PAST TRESTLES
WINNERトラッセルズ歴代勝者

  • 2012 Hurley ProWinner:Kelly Slater
  • 2011 Hurley ProWinner:Kelly Slater
  • 2010 Hurley ProWinner:Kelly Slater
  • 2009 Hurley ProWinner:Mick Fanning
  • 2008 Boost Mobile Pro
    presented by HurleyWinner:Kelly Slater
  • 2007 Boost Mobile ProWinner:Kelly Slater
  • 2006 Boost Mobile ProWinner:Bede Durbidge
  • 2005 Boost Mobile ProWinner:Kelly Slater
  • 2004 Boost Mobile ProWinner:Joel Parkinson
  • 2003 Boost Mobile ProWinner:Richard Lovett
  • 2002 Boost Mobile ProWinner:Luke Egan
  • 2000 Billabong ProWinner:Andy Irons

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